こんばんは。べる(@belltea910)です。
東京へよく行くという友人が地元に居るのですが、彼に「東京で行くべき飲食店はあるか」と聞いたところ、
「一燈へ行け。東京に行って一燈へ行かない選択肢はあり得ない」という非常にアツい(?)返答を貰っていました。
調べてみると、どうやらつけ麺のお店の模様。
食べログ→ https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131204/13111737/
評価は4.09。
小岩地域のラーメンランキング上位を、この一燈本店を中心にグループが独占しています。
期待高まる。
ということで、行ってみました。
ちなみに、お店の名前は いっとう と読むみたいです。
1.店に到着するも、早くも試練が
この日は神奈川県から新小岩まで移動。
旅行帰りだったため、スーツケースを引きずりながらムッとするような熱気の中歩いていました。
疲れ切っており、一刻も早く涼しい空間で冷たい水を飲みたい。
そんな思いでお店に到着すると、予想しなかった出来事が。
店の外で20人超の人が列をなしている。
こんなに多くの人が列を作っているのは普段見ない為ただただ驚きました。
地元の愛知県では、飲食店に入るために店の外に並ぶということはなかなかありません。
多くは店内の待合スペース、5人程度の規模です。
そのお店のピーク時であったとしても10人程度が列を作る程度です。
名古屋駅前の飲食店となるとピーク時には長い列が形成されますが、普段はそうでもありません。
飲食店で並ぶという概念が僕にはありませんでした。
友人曰く「時間によって行列になるかもしれないけど並ぶ価値はあるから行ってほしい」とのこと。
我慢して並びました。
結局1時間弱並んでいました。。。
2.食レポ
頂いたのは、「特製濃厚魚貝つけ麺」1030円。
写真は並盛。
到着すると、つけ汁から魚貝と豚骨のような良い香りがします。
空腹が極限まで来ていたので、より一層美味しそうな香りがします。
箸を取り、いただきます。
まずは麺をつけ汁につけ、啜る。
つけ汁は程よくとろみがあり、硬めの太麺とよく絡みます。
口に広がる魚貝の風味。豚骨の濃厚さ。
それでいてしつこさ、くどさ、脂っこさはあまり感じられません。
美味しい。
つけ汁の中に隠れていたメンマは、良く煮られた煮豚のような柔らかさ。
これほどまでに柔らかいメンマは、食べたことがありませんでした。
麺をつけ、つるつると啜り食べ進めて行きますが、硬め太麺ということもあり箸が止まります。
ずっと食べ続けるのはやはり苦しいものが。
具へ逃げます。
3枚あるチャーシューは、それぞれ違う味。
よくあるラーメンチャーシュー、生ハムのようなチャーシュー、煮豚の3枚です。
どれも肉厚。
しっかりとした肉感、柔らかめの食感、とろとろな食感とバリエーションがあり、楽しく食べていました。
煮卵は黄身が見事な半熟。
実は僕は生~半熟の卵が嫌いです。
生臭いというか、卵特有のにおいがあるというか・・・
ですが、この黄身はそんなことは全く無く、しょうゆのように濃厚な黄身の煮卵でした。
つけ汁をよく見ると肉団子も浸かっています。
食べてみると、なんとさわやかな柚子の風味。
口の中をリセットしてくれます。
こうして具をはさむことにより、つけ汁の味に侵食されきることなく完食。
どうしても後半は苦しい戦いでしたが、何とか食べきることが出来ました。
最後につけ汁にだし汁を入れて少し飲んでみましたが、
だし汁だけで飲んだ方が美味しかったのはまた別のお話。
【良かった点】
・つけ麺という料理の中で味変やリセットできる要素を盛り込み、「くどくて食べきれない」状況を払拭しようと工夫がなされていた。
・つけ汁がつけ麺によくありがちな「濃厚魚貝豚骨」と異なり、ややあっさりめだった。
・具材も一切手を抜かれておらず、素晴らしい出来だった。
・女性には食後にデザートがサービスされる。
【悪かった点】
・店の列が長い。(今回は1時間弱だったが、友人曰く1時間半並ぶことも多いらしい。)
・固めの太麺は腹に溜まる。
味 ★★★★☆ (美味しいが後半厳しい)
サービス ★★★★☆ (店員さん気が利く)
量 ★★★☆☆ (多い)
待ち時間 ★★☆☆☆ (長め)
料理自体は普通に美味しいのですが、料理以外の部分でやや不満がある結果となってしまいました。
ていうか、つけ麺って固め太麺だと食べきれない人が多いんじゃないかと思うんだけど・・・
3.つけ麺の固め太麺以外の道を探る
基本的に、つけ麺は太麺です。
これはつけ汁に問題があります。
そもそもつけ麺とは、「麺を楽しむ」こと。
これは麺の風味、食感、舌触りを楽しむことに主眼が置かれています。
現在、つけ麺の主流は、「濃厚魚介豚骨」です。
これに細麺を使うと、麺がつけ汁に負けてしまう様です。
どういうことか。
つけ汁の味に麺の味が塗り替えられてしまい、麺の舌触りと食感しか楽しめません。
これではつけ麺の定義である「麺を楽しむ」事が出来ません。
ということで、つけ汁の濃厚さ、うまみに負けないような太麺が主流として使われているようです。
さらに、細麺では麺の表面をつけ汁が滑り落ちてしまい、うまく絡みません。
かといってとろみをつけてもうまくいかないようです。
麺とつけ汁を絡ませる、という意味でも太麺が最適解として使われているようです。
絡ませるという部分だけでは、表面積を増やした細麺でも開発すればよさそうな気がしますが・・・
例えば表面にささくれがある細麺を開発する事が思い浮かびます。
これにより表面積や抵抗が増えるので、理論上はつけ汁が絡みやすくなるのではと思います。
課題はのど越しでしょうか。少し悪くなりそうです。
そもそも太麺があまり好きではない僕なんかは、無理してつけ麺を食べないという結論が無難そうです。