こんばんは。べる(@belltea910)です。
先日、とある講演会へ行ってきました。
壇上で偉い人が聴衆に向け、一つのテーマについて話をする。
「講演会」という場は初めての空間だなぁと思いましたが・・・
これ就活で散々受けた説明会と一緒や!
終わった後に気が付きました。
さて、今回は講演会の内容を紹介するのではなく、
説明会、講演会の場を有意義に過ごすための行動について考えてみました。
これから講演会へ行く機会のある方、就活を始める方、ぜひ読んでみてください。
講演会や説明会は、1 対 多数 という場です。
大勢の前で誰か1人が1つのテーマについて聴衆に話をする。
そこですべきことは、録音でも、メモを取ることでもありません。
質問をすること、ただそれだけです。
1.説明会、講演会は一種のギャンブル
1 対 多 という場でされる話は、自分に関係ある話だけがされるわけではありません。
自分に関係する話もあれば自分に関係しない話も出てくるでしょう。
講演会の難しい点は、ここにあります。
具体的な聴講者個人の背景や悩みがわからないがゆえに、
広く浅く抽象度の高い話しかできない。
それも聴講者が多ければ多いほど、より抽象的で全員にかすりそうな話をせざるを得ません。
***
「料理を教えてください」
こう質問されたとき、あなたはどう教えてあげますか?
相手が一人であれば、まず相手の料理経験を聞くのではないでしょうか。
これが例えば100人の前で講演するテーマだったとしたら?
「このような切り方(写真を見せながら)をいちょう切りと言います」
「料理の”さしすせそ”は、調味料を入れる順番なんです」
この2つの知識をすでに知っている方もいらっしゃるでしょうし、
知らないという方もいるかもしれません。
講演会場の聴衆100人がそれぞれどちらか思うわけです。
「これがいちょう切りなんだ!知らなかった!」
「さしすせそくらい知ってる。もうちょっと進んだ内容を教えてほしいなぁ・・・」
相手が料理の何で困っているのかわからない為、薄い説明から入らざるを得ません。
できるだけ聴衆皆に意味がありそうな内容になるため、料理の大きな枠のお話になってしまいます。
僕が知りたい、おいしいオムライスの作り方とかハンバーグの材料とかを話そうという気にはならないのです。
だって講演会は僕の為だけではないのですから。
講演者はこの状態に近いのです。
「こんなテーマで話せばいいのか。」
「これくらいの年代・職業の人が来そうだな
「だったら、その人たちが考える悩みってこのあたりかな。」
全部想像でしかなく、講演者によってその精度はかなり異なります。
自分に当たる話かどうか、一種のギャンブルです。
実例を出してみます。
ネットで講演会を検索したら、『「共感」営業コミュニケーション』というテーマの講演会が出てきました。
講演者の気持ちになると、どんな想像を膨らますでしょうか?
「営業コミュニケーションかぁ。若手が来るかな。改めて学びなおす人も来そう。
新規開拓の方法?既存客から新たな契約を取る方法?どっちで困ってる人が多いかな。
話術のテクニックの話?相手の反応から心理を読み取るメンタリズム的な話?
「共感」とあるから商品に共感してもらえるような話術だろうか?
それとも広く自分の話に共感してもらいやすい話し方だろうか?
想定顧客は?BtoB?BtoC?」
今、僕が10秒くらい想像してもこれだけ幅広い予想が出てきました。
参加者が100人としたら、100通りの予想が出るわけです。
講演者視点から「聴講者はこういった期待をしていそうだ」と考えると、
なるべく多くの方に当てはまるような無難な話をする流れになるでしょう。
多くの方に当てはまるような話というのは、テーマに対して浅く広く間口を取った内容でしかありません。
逆に、聴衆を特定テーマに誘導して話すこともあるでしょうが、
必ずしも自分にためになる内容を聞けるとは限りません。
これが、説明会や講演会の罠です。
少しでも分け前を多く持って帰るにはどうすればいいか。
質問するのです。
2.集中力の持続には限度がある
質疑応答の場は、講演者と1対1でコミュニケーションが取れる貴重な時間です。
ここでは、内容すべてが自分の収穫になります。
講演を聞いている間、少しでも疑問に感じたことやわからなかった点、気になる点は質問できるようにしておく必要があります。
ここではメモが大活躍ですね。
あるいは、講演会前にあらかじめ質問を考えておくことも手でしょう。
講演会を通じてどんなことを知りたいかまで考えられると、
講演中の集中力コントロールもうまくいきます。
人間は集中力を長時間持続させることができませんからね。
集中力に関しては、こんなデータがあります。
大人で平均45~50分、最長でも90分しか持続させることができないとか。
15分のインターバルが理想とも。
※参考:http://www.asahi.com/ad/15minutes/article_02.html
いづれにしろ、講演会中ずっと集中できる人は少ないということがわかります。
質問するのが苦手、という人も、頑張って殻を破ってみてください。
質問することは恥ずかしいことではありません。むしろ嬉しい事です。
講演者の方も質問を待っています。
講演の場で聴衆に広く情報を与えた後、
質疑応答でそれぞれに合った話をした方が講演者の方も楽だと思いませんか?
少しでも疑問に思ったことは、積極的に質問しましょう。
僕も今後質問を積極的にしていきます。
このようにすれば、"分け前"が少しでも多い時間を過ごすことができます。
・講演会を通じてどんなことを知りたいかイメージする。
・知りたいことを知れるような質問を講演会前に考える。
・講演中、気になった点などをメモする。
・質疑応答で質問をする。
ポイントはこの4つです。
3.自社サイトに書いてあるような話しかしない就活説明会
とはいえ、まず浅く広く情報を集めたい時には講演会や説明会は有効です。
講演者はテーマについて平均的で無難な内容を話す、ということはここまでで散々お話してきました。
これは、裏を返せばテーマについての基礎知識は講演会でつけることが出来る、という風にも捉えられます。
ただ、いつまでもそのレベルの聞き方をしていては、平均的で無難なレベルの知識しかインプットされません。
就活の説明会でどの企業も散々サイトに書いてあるような話しかしないという経験から嫌という程理解できるでしょう。
「募集要項は~」「年間休日は~」「男女比は~」
ググればわかる情報しか話しません。
折角、貴重な余暇時間とお金を使って参加するからには何か有意義な自分に最適化された情報を持って帰りたいところ。
その為にも、やっぱり4つのポイントが重要なのです。
・講演会を通じてどんなことを知りたいかイメージする。
・知りたいことを知れるような質問を講演会前に考える。
・講演中、気になった点などをメモする。
・質疑応答で質問をする。
この4つです。
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以上、講演会を自分に最適化させるための手法でした。
時間もお金も有効活用していきましょう!